FUN EAT MAKERS in Musashi-Shinjo
JR武蔵新城駅前の商店街内に計画した植物工場兼飲食店。
LED野菜工場のsmall space modelを計画するにあたり、クライアントと「FUN EAT MAKERS」という食ブランドを立ち上げ、ブランディング業務全般から関わらせていただくこととなった。「FUN EAT MAKERS」の由来は「楽しく、食べる、作る人」の3語を組み合わせた造語で、食に関する楽しみや製品だけでなく、人にもフィーチャーしようと考察されたブランドである。
通常植物工場は広大な土地の工場で大規模に行うビジネスモデルが一般的であるが、狭小スペースでも可能な栽培ユニットを用いることで、商店街内のビルのテナントでの展開を実現した。プログラムとしては人通りの多い商店街のポテンシャルも加味し、植物工場に飲食スペースを併設することで、訪れた人が農業の生産、加工、消費を一度に体験できるスペースとして提案した。
建物の間口に対して奥が長い長屋タイプであったこともあり、レタスの姿が店の正面から見えるように栽培ユニットを計画し、ガラスで仕切ることで、衛生上のエリアとして区切った上で視線は抜けるように試みた。収穫タイミングが合えば目の前で取れたレタスを飲食スペースでスムージーとして楽しむこともでき、生産と消費の距離がグッと近づくことを感じられる。商店街の日常風景の中にガラス越しに見えてくるレタスの姿は印象的で、街ゆく人々に農業生産の可能性を知ってもらう試みができたのではないかと思う。







PROJECT OVERVIEW
物件名 : FUN EAT MAKERS in Musashi-Shinjo
サイト : https://www.instagram.com/fun_eat_makers_musashishinjo/
所在地 : 〒211-0044 神奈川県川崎市中原区新城1丁目12−14
用途 : 美容室+α
発注者 : 文屋拓郎+文屋麻衣子
延床面積 : 50.53平方メートル
設計期間 : 2020年3月1日〜2020年5月1日
工事期間 : 2020年5月1日〜2020年6月15日
設計 : 青木大輔
構造設計 : –
設備設計 : –
施工 : デキマスワークス
VI : 松林至英
外構 : 増田量一
写真 : 田村薫